数時間踊った後、とくに暑い時期に足が少しむくむのはよくあることです。長時間の立ちっぱなし、暑さ、運動が重なると、ふくらはぎから下に水分がたまりやすくなります。ゆとりのあるシューズを選び、休憩をとり、こまめに水分補給をして、レッスンや練習の後にケアをすれば、むくみは抑えられます。ただし、片足だけのむくみ、痛みを伴うむくみ、なかなか引かないむくみは珍しいことではなく、医師の診察を受ける必要があります。
ダンス中に足がむくむ理由
足に下りた血液は、静脈と、一歩ごとに収縮するふくらはぎの筋肉の働きによって心臓へ戻ります。この戻りが悪くなると、水分の一部が組織に染み出して、足が「ふくらんだ」状態になります。ダンスパーティーでありがちな次のような状況は、むくみを招きやすい条件です。
- 暑さ:静脈が広がり、血液の戻りが遅くなります。夏の混み合った会場や、エアコンのないミロンガでも十分に感じられます。
- 長時間になること:午後いっぱいのワークショップや、4時間立ちっぱなしのパーティーは、1時間のレッスンよりずっと脚に負担がかかります。
- 動かずに待つ時間:踊る合間にじっと立っているほうが、踊っているときより血行にはつらいことが多いです。
- 締めつけるシューズ:甲のストラップがきつすぎたり、幅がぎりぎりだったりすると血行が妨げられ、むくみによる痛みも強くなります。
- 高いヒール:静脈の戻りを助ける足首とふくらはぎの動きが制限されます。フランスの公的医療保険(Assurance Maladie)も、脚が重いときは高いヒールを避けるよう勧めています。
むくみやすい方もいます。静脈瘤や静脈機能不全の既往がある方、妊娠中の方、特定の薬を服用している方、体重が多めの方などです。当てはまる場合は、長いパーティーが続く前に主治医に相談してください。
むくみやすい人のシューズ選び
試着のタイミング
ダンスシューズのサイズを測るときや試着するときは、足にすでに少しボリュームが出ている夕方がおすすめです。午前10時にぴったりだった靴が、夜中の0時には万力のように感じられることもあります。2つのサイズで迷う場合は、ダンスシューズのサイズ選びガイドで決め方を紹介しています。
調整できるものを選ぶ
穴が複数あるバックル付きストラップなら、パーティーの途中でひと穴ゆるめることができます。素材は、硬いエナメルよりも、サテン、スエード、やわらかい革のほうが足になじみます。つま先部分が極端に細くなければ、足が広がったときに指が圧迫されにくくなります。もともと足幅が広い方は、幅広の足向けダンスシューズのコレクションから探してみてください。
ヒールの高さを調整する
適度なヒールなら荷重が分散し、ふくらはぎもしっかり働きます。長いパーティーのために、低めのヒールの1足を予備に持っておく女性ダンサーも多くいます。こうしたモデルは、ローヒール(レディース)とグランコンフォートのコレクションにあります。
| チェックポイント | おすすめ | 足がむくむ場合は避けたいもの |
|---|---|---|
| 留め具 | 調整できるストラップ、穴が複数ある | 固定式でぴったりしすぎたストラップ |
| 素材 | サテン、スエード、やわらかい革 | エナメルや硬い合成素材 |
| つま先部分 | 丸みがあり、指が平らに置ける | 極端に細いポインテッドトゥ |
| ヒール | 高さは控えめで、接地面が広い | 長いパーティーに非常に高いヒール |
| 試着 | 夕方 | 朝(足がまだ「冷えている」状態) |
踊る前、踊っている間、踊った後の習慣
踊る前に
- レッスン直前にコップ一杯を一気に飲むのではなく、日中からこまめに水分をとりましょう。
- パーティーの前に何時間も座りっぱなしにならないようにしましょう。少し歩いたり、足首を曲げ伸ばししたりしてください。
- 履き心地のよい靴で会場に行き、現地で履き替えましょう。
パーティーの間に
- 休憩中は立ったまま動かずにいないで、歩くか、座って足首を回しましょう。
- ストラップの跡がつくように感じたら、ひと穴ゆるめましょう。
- とくに夏は、手の届くところに水のボトルを置いておきましょう。
- 痛みが出てきたら、休憩するか、低めのヒールの靴に履き替えましょう。
終わった後に
- 脚を高くして、数分間横になりましょう。
- 脚に冷ためのシャワーをかけると、重だるさが和らぐことが多いです。逆に、直後の熱いお風呂、サウナ、ジャグジーは避けてください。
- ふくらはぎを、膝に向かってやさしくマッサージしましょう。
着圧ソックスや着圧ストッキングが役立つ人もいますが、モデルや圧のクラスが合っている必要があります。自己判断で選ばず、医師や薬剤師に相談してください。
受診の目安
両足の軽いむくみが一晩休むと消える場合は、たいてい運動と暑さが原因です。一方、次のような症状があるときは、早めに医師の診察を受けてください。
- 片足だけがむくみ、とくにふくらはぎの痛み、熱感、赤みがある場合:静脈炎の可能性があるため、至急確認が必要です。
- むくみとともに、いつにない息切れや胸の痛みがある場合:15番(救急)に連絡してください。
- むくみが数日続く、レッスンのたびに起こる、または悪化している場合。
- 足をひねった後に特定の場所が痛む場合:捻挫やほかのけがの可能性があります。
妊娠中の方は、いつもと違うむくみがあれば、助産師か医師に伝えてください。妊娠中のダンスのガイドで、一般的な注意点をまとめています。
よくある質問
ダンスのパーティーの後に足がむくむのは普通ですか?
数時間立ち続けた後、とくに暑い時期に両足が軽くむくむのはよくあることで、たいてい一晩休めば引きます。片足だけの場合、痛みを伴う場合、続く場合は、医師に相談してください。
足がむくむなら、ワンサイズ上を選ぶべきですか?
そうとは限りません。長すぎる靴は足が滑って、ほかの擦れを生みます。夕方に試着し、調整できるストラップ、やわらかい素材、ゆとりのあるつま先部分のものを選びましょう。
ダンスに着圧ソックスは役立ちますか?
脚が重くなりやすい人には役立つことがありますが、モデルや圧のレベルは一人ひとりに合わせる必要があります。着用する前に、医師や薬剤師に相談してください。
むくみやすい人が長いパーティーで選ぶヒールは?
接地面が広く、高さが控えめなヒールのほうが、足首とふくらはぎがしっかり動くので、長時間でも楽なことが多いです。パーティーの終盤用に、低めのヒールの2足目を用意する女性ダンサーも多くいます。